車両を1台フルカスタムする際、テーマやコンセプトは不可欠のものです。ビジュアルやパフォーマンスなど、ビルダーが求めるものをどのように実現するか。バイクの1台1台に生まれるまでのストーリーが存在します。

今回ご紹介するのはFlare ウィンドシールドで好評のKlock WerksがカスタムしたローライダーST “Kachow”です。

鮮やかなレッドのボディカラーに、ウィンドシールドはもちろん同社のKolor Flareウィンドシールド。随所に使われているゴールドのパーツはArlen Ness製です。このレッドとゴールドのカラーリングこそが”Kachow”のコンセプトと深く結びついています。

2025年、米国ルイビルで行われたNVPプロダクトエキスポのためにカスタムされたこの車両は、Klock Werksの共同経営者であるVanessa Klockがオーナーです。Vanessaはこの車両を、彼女の息子であるKargoが愛するディズニー映画『Cars』のライトニング・マックィーンというキャラクターをテーマにカスタムしようと考えました。

擬人化された車によるレースがテーマの作品で、ライトニング・マックィーンは主人公であり新進気鋭のスーパールーキーです。彼をイメージした車両には何が必要か―当然、ビジュアルだけではなくパフォーマンスも必要になります。

Flareウィンドシールドは上部の反り返った形状によりライダーへの風を軽減するだけでなく、風を受けるほどにダウンフォースを発生させて車体を安定させる効果があります。Kraus Isolatedライザーによる操作性の向上や、Arlen Ness Stage 2 OvalエアフィルターとBassani Super Bike 2-1マフラーによる給排気効率の向上など、スピードを追い求めるマックィーンにふさわしいパーツがチョイスされています。

こうして生み出された”Kachow”は単なるハイパフォーマンスなカスタムバイクに留まらず、Kargoのマックィーンへの愛や、VanessaとKargoの家族の絆を象徴する1台になりました。

◎カスタムパーツ情報◎

※価格は2025年3月現在の税込み価格です。

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