重厚で独特の鼓動感が魅力のハーレーダビッドソン。しかし、その設計思想ゆえに、スポーツバイクのような軽快な走りとは無縁だと思われてきました。ですが近年は、その既成概念を覆すようなハイパフォーマンス志向のカスタムが確実に増えています。そして今回ご紹介するのが、エイトモーターサイクルさんが手がけた、まさにそのスタイルを象徴する一台です。
車両全体はブラックを基調に、オレンジとレッドの差し色が効いたカラーリング。高級感と力強さを両立しつつ、どこか精悍な雰囲気も漂わせ、見た目の洗練度はもちろんのこと、随所に施されたカスタムは「見た目のため」だけではありません。むしろ“走る”ことに主眼が置かれています。
例えばエンジンまわり、Performance MachineのRace Seriesカバー類が随所に用いられており、ブラックアウトされた外装と調和するよう丁寧に仕立てられており、統一感のあるデザインが際立っています。しかしその本質は、決して見た目だけにとどまらず、熱をより効率よく逃がすことで、外部環境の影響を受けやすい空冷エンジンの安定した走行を支えています。
足まわりに目を向けると、オーリンズ製フロントフォークとブレンボ製キャリパー、そしてフルカーボンのフェンダーとホイールが圧倒的な存在感を発揮しています。ブレーキまわりには、アレンネス製のスポークマウントとスポークハブが巧みに組み合わされ、さらには希少なチタン製ボルトによってしっかりと固定され、一切の妥協を許さず、隅々までパフォーマンスを追求した工夫が宿っています。
さらに特筆すべきは、駆動輪を支えるスイングアーム。こちらにはTrask Performance製の高剛性スイングアームが採用されており、純正比で約25%の軽量化を実現。スロットルをひねった瞬間から、その軽快な挙動は体感できます。車体各所で“無駄な重量”を削ぎ落とす工夫が施されており、ローライダーST本来の安定感を保ちながら、コーナリングではバイクを思い切って倒し込めるようなアグレッシブな挙動を引き出しています。
このマシンの魅力は、カスタムパーツそのものよりも、それらを“どう使ってどう走るか”にあります。ただ速く、ただ派手なだけではない。細部に至るまで徹底的にチューニングされたこの1台には、ライダーとマシンが一体となる快感、そして乗るたびに感じる“違い”が確かに存在します。
◎カスタムパーツ情報◎
品番 | 商品 | 仕様 | 価格(税込) |
PER-0177-2084-SMB | ロッカーボックスカバー | ブラック | ¥153,560 |
PER-0177-2076-SMB | カムカバー | ブラック | ¥59,730 |
PER-0203-2021-SMB | トランスミッションカバー | ブラック | ¥32,560 |
PER-0177-2085-SMB | ダービーカバー | ブラック | ¥27,170 |
KRA-SF-IF-50-BB | フロントフォーク | ブラック | ¥1,248,170 |
BRE-220B47320 | キャリパー | ブラック | ¥266,860 |
NES-02-786 | Rローター | ハブマウント | ¥39,820 |
NES-300-909 | Rローターボルト | ポリッシュ | ¥9,020 |
NES-33-102 | ローターアダプター | ブラック | ¥23,210 |
NES-300-906 | フローティングボルト | ポリッシュ | ¥10,890 |
TRS-TM-3220 | スイングアーム | – | ¥589,050 |
※価格は2025年6月現在の税込み価格です。
◎ショップ情報◎
Eight Motor Cycle
TEL : 0463-57-8282
HP : https://8motorcycle.com/
Instagram : @eight_mc