HARLEY CUSTOM BLOG

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HARLEY CUSTOM BLOG パフォーマンスマシン

昨年開催したInstagramフォトコンテスト、「#PMカスタムフォト2024」は多くの皆様にご参加いただき、PerformanceMachine(以下、PM)のカスタムパーツを装着した拘りのカスタムバイクが全国から集まりました。その中から特に優れたカスタム内容や写真をメーカースタッフがピックアップしたBest of PerformanceMachine賞の受賞者が決定し、先日トロフィーを贈呈いたしました。

それぞれの受賞者名が刻印されたトロフィーは特別製作のため、少し時間が経ってしまいましたが、満を持して受賞者のカスタムバイクをご紹介します。

 

🥇 1st Place award : 2008 FLSTF ファットボーイ × @seripwan2


ワイドリアが映える、運命の一台と呼ぶべきFLSTF ファットボーイのオーナー@seripwan2氏。ハーレーダビッドソンを愛する者なら一度は憧れる名車が、ここに特別な形で生まれ変わっています。カスタムを手がけたのは、数々のカスタムハーレーを世に送り出してきたSelected(セレクテッド)。今回のテーマは、リアタイヤのワイドカスタム。その見た目の迫力、存在感、細部に宿るこだわりに、誰もが息をのむはずです。

この車両の出発点となったのは、PMの雑誌に掲載された一台のファットボーイ。オリジナルへのリスペクトを込めながら、忠実に再現されたその姿は、まさに雑誌の1ページから飛び出してきたかのようです。


2013年カタログ

カスタムは同ブランドのパーツづくし。前後に装着されたVirtueホイールには、純正では装着できないサイズのボリューム感あるリアタイヤをインストール。現在は廃番となっているファッテイルワイドタイヤキットを使用することで、リアのワイド化を可能にしています。エンジン周りには、スタイルとパフォーマンスを両立するMax HPエアクリーナーと、立体的な造形が美しいScallopカムカバーが装着されています。さらに、足元にはContourフロアボードが光り、上質な仕上がりと快適な乗り心地を両立しています。

冒頭で触れた運命の一台とは、車両との出会いです。
@seripwan2氏は、もともとセレクテッドに出入りしており、ある日いつものように足を運ぶと、そこにこのファットボーイが佇んでいました。それは前オーナーから委託販売された次の日の出来事でした。

「これはもう、運命だと思いました。」
そう語る@seripwan2氏は、以前から自分の中に理想のカスタム構想があったそうです。そのビジョンと偶然にも完璧に一致している車両と巡り合ったことで必然的に購入したとのこと。

すでに完成度の高いマシンですが、これまでに3度のハンドル交換を行い、自分だけの乗り味を追求し続けています。そして今後は、カバー類の交換などさらなるカスタムにも意欲的だそうです。車両が完成した瞬間ではなく、手に入れてからどう育てていくか。そこに真のカスタムの楽しみがあると気が付かせてくれるお話しを頂戴できました。

「一期一会」まさにこの言葉がふさわしいと感じます。欲しいと思ったときに、理想の一台と出会えることは多くありません。チャンスが回ってきたときに決断する力にリスペクトしつつ、これから先、どのような進化を遂げていくのか目が離せない一台です。

 

 

🥈 2nd Place award : 2016 FXSB ブレイクアウト × @jun.jun_a


唯一無二のラインが魅せる、カスタムで際立つ曲線美は、ひと目見れば忘れられないシルエット。今回ご紹介するのは、FXSB ブレイクアウトをベースに曲線美を追求したカスタムマシンです。

このブレイクアウト最大の見どころは、タンクからリアフェンダーにかけて一体感のあるライン。すべてワンオフで製作されたガソリンタンク、リアフェンダー、そしてハンドルは、既製品では表現しきれない美しさと存在感を放ちます。リアフェンダーはスチール製の板金で仕上げられており、強度とデザイン性を兼ね備えた「鉄馬」の名にふさわしい造形です。

オーナーの@jun.jun_a氏も「絶対に誰とも被らない」と語るこのシームレスな外装は、まさに唯一無二の存在です。ワンオフパーツとアフターパーツの融合により、カスタム全体のバランスも秀逸です。

足元にはPMのSupraホイールを装着し、重厚かつスタイリッシュな印象を強調しています。ブレーキも同ブランドのキャリパーとディスクで統一し、機能性とデザイン性を高次元で両立させています。

また、吸排気系にも抜かりなく、エアークリーナーにはJetエアクリーナーのブラック仕上がり、マフラーはVance & Hinesのビッグラディウスを採用。深みのある重低音が、見た目以上の存在感を演出します。

メーターはシンプルながら高性能なモトガジェット製。ウィンカーはケラーマン製で、コンパクトながらも視認性は抜群です。

サスペンションには当初、レジェンドのエアーサスが組まれていましたが、現在はプログレッシブ製に変更。走行性能へのこだわりは失われていません。

このブレイクアウトで九州、山口県にかけて幅広くツーリングを楽しまれているとのこと。インスタグラムではその様子が随時アップされており、どこにいても注目の的かと想像します。旅先での風景と、独自の存在感を放つブレイクアウトとのコントラストも見逃せません。

さらに、「まだまだカスタムしたい」と話す@jun.jun_a氏は、ヘッドカバーやプライマリー、タイマーカバー、オープンプライマリー、ドライブサイドブレーキなど、次なる構想も視野に入れています。出会うたびに進化するこの一台。次にあなたが見かけるときは、さらにパワーアップした姿かもしれません。

 

 

🥉3rd Place award : 2014 VRSCDX ナイトロッドスペシャル × @oyuejian


ハーレーダビッドソンの中でも、特異な存在感を放つモデル VRSCDX ナイトロッドスペシャル。パワークルーザーとしての確かな実力を備えながら、優美で迫力あるシルエットを纏ったこの車両は、誕生から10年が経った今なお色褪せることがありません。そんな名車をベースに、@oyuejian氏がカスタムした一台が、まさに見る者の心を奪います。

カスタムテーマは「黒」。しかし、ただの黒ではなく、全体のトーンを黒で統一しながらも、その中にシャープなエッジと立体感を織り交ぜられています。研ぎ澄まされた黒の造形美は、どこから見ても緊張感を纏うスタイルに仕上げられています。最も象徴的なのは、13ヶ月もの時間をかけてようやく実現したカメレオンペイント。老舗の「カメレオンペイント」に依頼し、光の角度によって表情を変える特殊塗装を施したタンクとボディは、車両に絶対的な存在感を与えています。

「ペイントから多くのインスピレーションが生まれた」と語る@oyuejian氏。黒の中に生きる繊細なニュアンスを活かすために、パーツ選びにも一切の妥協はありません。

足元には、インパクトのあるFierce製の前後ホイールを装着。重厚さとシャープさを併せ持つその造形が、力強いシルエットをより一層際立たせています。ハンドル周りには、PM製の9/16ハンドコントロールApexグリップを組み合わせ、操作性と美しさを高次元で融合。手元で操作するパーツこそ、その作り込みの精緻さが伝わってくるものです。

視線をミラーに移すと、洗練された造形美が際立つリゾマ製ミラーが存在感を放ちます。モダンで機能的、そして無駄のないフォルムは、全体のデザインに見事に溶け込んでいます。リアには、ドイツの名門ノーリミット製リアフェンダーを採用。ボディラインに合わせた緻密な造形で、リアビューに流れるような美しさを与えています。

吸排気系にはバッドランドのエアボックスと、重低音で知られるバンスアンドハインズのマフラーをインストール。見た目の迫力だけでなく、ライディングフィールにも直結するチューニングが施されています。

V-RODシリーズ特有のワイドタイヤと迫力あるボディを最大限に活かしつつ、圧倒的な統一感と鋭さを表現した珠玉のナイトロッドを仕上げたのは、広島県のハーレーダビッドソン バルコム福山。確かな技術力とセンスで、@oyuejian氏の情熱とこだわりを完璧に形にしています。

 

 

🥇 Shop award : 2012 FLTRXSE × ジャックマシーン


暗闇でもひときわ輝くFLTRXSE ロードグライドCVO。ハーレーダビッドソンが誇る最高峰のCVOシリーズは、熟練の技術者による手作業で組み立てられ、市販車でありながら特別なモデルです。

CVOをベースにカスタムされた車体の随所には、ダイヤモンドカット加工が施されており、そのエレガンスさは見る者すべての目を奪います。

フロントには23インチのPM製Virtueホイールを装着。同デザインのブレーキディスクと同メーカーのキャリパーを組み合わせることで、統一感のある足元を演出しています。このコンビネーションは、見た目の美しさだけでなく、制動力と安定感にも優れたバランスを発揮。細部にまでこだわり抜いたカスタムの真骨頂です。

ナイトランを想定し、ヘッドライトには、J.W.Speakerのアダプティブ2シリーズをインストール。複数のプロジェクターが内蔵され、バイクの傾きに応じて左右の補助ライトが自動点灯します。これにより、コーナリング時も死角を最小限に抑え、安全かつ快適な夜間走行をサポートします。視認性とデザイン性、どちらも譲らない妥協なき選択です。

ボディラインを際立たせるリア周りのカスタムには、Paul Yaffe製スーパーストレッチ Bagger Daggerリアフェンダーを採用。滑らかで力強いラインがリアビューに厚みと存在感を与えています。
さらに、サドルバッグはArlen NessのDOWN-N-OUTでローダウンされたスタイルが迫力あるプロポーションを演出しています。
そして、ツアーパックにはPaul YaffeのWail Tailを組み合わせ、後方に伸びるように流れるデザインが、全体のシルエットを美しくまとめ上げています。

カスタムパーツの組み合わせにより、単純な1+1ではなく、3にも4にもしてしまうセンスと技術に思わず唸らされます。計算しつくされた全体のバランスは圧巻の完成度です。

実はこのロードグライドCVOは、ジャックマシーンにて販売中(For Sale)です。PMフォトコンテストアワード車両という称号を持つ一台。ご興味ある方は、ジャックマシーンまでお問い合わせください。

 

◎ショップ情報◎

ジャックマシーン
TEL : 028-612-2980
http://www.jackmachine.net/index.html
@hd_jackmachine


以上、「#PMカスタムフォト2024」の受賞者発表でした。
たくさんの方にご参加いただいた今回の企画。ここまで長期化するとは考えておりませんでしたが、それもこれも皆様のご参加あっての賜物です。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!

最後にはなりますが、ご参加いただいたカスタム車両を一気見できるようにリンクを設けましたので、ご覧いただければ幸いです。

【#PMカスタムフォト2024】 カスタム紹介 Vol.1

【#PMカスタムフォト2024】 カスタム紹介 Vol.2

【#PMカスタムフォト2024】 カスタム紹介 Vol.3

【#PMカスタムフォト2024】 カスタム紹介 Vol.4

【#PMカスタムフォト2024】 カスタム紹介 Vol.5

【#PMカスタムフォト2024】 カスタム紹介 Vol.6

【#PMカスタムフォト2024】 カスタム紹介 Vol.7

【#PMカスタムフォト2024】 カスタム紹介 Vol.8

【#PMカスタムフォト2024】 カスタム紹介 Vol.9

【#PMカスタムフォト2024】 カスタム紹介 Vol.10