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少し前になりますが弊社視察部隊が海外メーカーを訪問してきました。その時の様子や新商品など現地の最新情報をレポートします。第一弾はArlen Ness(アレンネス)です。
サンフランシスコ郊外のダブリンにあるアレンネス社に到着するとアレンネス氏を筆頭に、現社長のコリーネス氏、アレンネス氏の孫であるザックネス氏の豪華な顔ぶれが出迎えてくれました。会社の1階はインディアンやヴィクトリーを中心とした車両とネス商品やアパレルなどが整然と展示・販売されていました。
早速オフィスに案内してもらい、V-TWIN Expoのレポートでも紹介した新作ホイールの説明を受けました。スポークからハブまでの流れるラインが革新的で強度を増すため専用のハブが組み込まれています。またテーパー状のハブは先端部分と2分割になっておりどこから見ても立体的な造形になっています。他にも新作デザインをラインナップ予定とのことで今から楽しみです。
続いては広大なバックヤードを案内してもらいました。その一角に昨年新たに登場したガスタンクが山積みにされていました。昨年末よりようやく供給が開始され、早くも人気商品になっています。6ガロンと純正と同じ容量ですが、シート付近はグッと絞られており快適な操作性が実現されています。
貴重な開発エリアにも案内してもらいました。現在開発中のパーツを色々と教えてもらいました。お待ちの方も多くいるであろう、ミルウォーキーエイト用エアクリーナーも勿論そのひとつですが、純正フェンダーを使用するフェンダーカバーや端が斜めにカットされたツアーパックなど、これからが楽しみな商品がたくさんありました。
広大なスペースには数多くの車両が並び、中にはザックネス氏が16歳で作り上げたカスタムバイクやヘリコプターのエンジンを搭載したバイク、TVや雑誌などに掲載された貴重なバイクもあり、本人自ら丁寧に説明して貰いました。アレンネス社では、インディアンを中心とした車両の販売やカスタム制作などもおこなっており、そこで得た知識やノウハウをすぐに商品開発に応用出来ることが強みだと感じました。ネスパーツをふんだんに取り入れたインディアンスカウトも見ることが出来ました。
2階はまさに博物館ともいえるアレンネス社の歴代の名車と数々のトロフィーが所狭しと展示されていました。ハーレーのカスタムを芸術の域まで持ち上げたアレンネス社の功績がうかがえ、時間がいくつあっても足りないくらいです。スペースの一角に新商品である14年以降ツーリング用10ゲージのスピーカーグリルやフェアリングなども展示されていました。そして、2017年カタログはデータが完成し印刷段階に入っているとのこと。今から手元に届くのが待ち遠しいです。
アレンネス氏自ら制作中だというカスタムバイクも紹介してもらいました。御年77歳ですがカスタムへの情熱は衰えること無く、目を輝かせて説明してくれるアレンネス氏の姿に感動すら覚えました。その隣に並ぶ車両が孫であるザックネス氏が制作中のスポーティーなカスタムバイクもシビれました。
アレンネス社があまたのカスタムパーツメーカーと異なるのは、スタイルは時代につれ変われど、アレンネス氏のカスタムへの飽くなき情熱と遊び心が確実に次世代に引き継がれているからだろうと感じました。
会社訪問の後はアレンネス氏の豪邸で美味しいディナーを共にしました。
海外視察レポートは第二弾に続きます。